|
2003年 10月 30日
三日間のお急ぎツアーを終えて、ローマを経つ。
初めての男女同室ホステル。 ローマだけにありとあらゆる国籍の人と、同じ部屋になり、心配で二段ベッドの上にリュックを上げて、狭い中で寝たり、酔って帰ってきたアメリカ人女性のイビキがうるさかったりと、いろいろなことがあった。(彼女はその夜、飲んで帰ってきて、財布を無くしたらしい。ホステルのスタッフの女性に20ユーロめぐんでもらっていた。) 正直、やっと出れて嬉しかったけど、最後の最後で話したアメリカ人女性に、私も明日フィレンツェに向かうんだよと言うと、「明日の朝起こしてくれる?」と頼まれた。ちょっと近づけたような気がして、嬉しかった。出発の朝、「多分会うかもね」とさわやかな笑顔をくれた。 別のベッドで寝ている香港人の女性。実は最初あまりに話しかけてくるので、正直うっとうしく感じていたのだが、その彼女が日本語のガイドブックを読んでいた。 聞くと、「日本語は少し理解できるの」と。 そのことになんだか感動を覚えて、これから南、マルタの方向へ向かうという彼女に、私が持っていたガイドブック「地球の歩き方 南ヨーロッパ・マルタ」をあげた。 私も誰かから譲り受けたもので、この先誰か日本人に出会ったらあげようと思っていたところだったのだ。 アメリカ、イギリス、オーストラリア、香港など、イングリッシュネイティブと話すのを自信のなさから正直避けていた。外から帰ってきたら日記をつけ、早めに寝て、起きたらすぐ外出。 だまりっぱなしで、会話のチャンスを避けていた。 でも一言二言でも言葉を交わして、目を見て笑顔で接することができると、一人の中で曇っていた考えも、あっという間に晴れてしまう。それまでの自分を後悔する。
by colo-colo-blog
| 2003-10-30 00:00
| イタリア
|
ファン申請 |
||