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2005年 12月 20日
ヨーロッパを旅するにあたって準備期間にイロイロな本を読んだ。
歴史や穴場の観光地についての本、基礎知識が無いと旅をしていてもツマラナイ。 その中でも、お気に入りだったのが、 妹尾河童さんの「河童が覗いたヨーロッパ」。 ご存知、舞台美術家として知られる河童さんが、今から30年以上前に一年間かけてヨーロッパ中を旅したときの記録なのだが、これがまた・・・秀逸! 絵も文章もすべて手書きで旅行中の出来事や発見について書き綴られていて、活字でつづられているアリガチなエッセイ・紀行文とは一線を画している。 滞在した宿すべてについても、詳細な間取り図を描いて、良かった面・悪かった面すべて思い出として書き込む。 私も、河童さんの足元には及ばないけれど、旅行中の宿泊先について、すべてメモをとった。こうすることによって、なにかしら不具合がある安宿(「水道水が塩味がする」とか「鍵が壊れている とか)に泊まったときも、なんだか落ち込みが抜けて、楽しく思えてくるのだ。 日本の家族へ向けてほぼ毎日絵葉書を送ったのも、河童さんを真似て。 楽しい旅をするためのささやかなテクニックは、この本から学べたのだと思う。 河童さんが旅した時代と比べると、今では旅先に関するサマザマな情報が簡単に手に入るという点ではシアワセだけれど、逆に、もっともっと情報が少ない時代に私も訪れることができていたら、より感動が増しただろうと、羨ましい気持ちの方が大きいな。
by colo-colo-blog
| 2005-12-20 22:21
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